Water Topicsオフィスウォーター情報

SHARE
FacebookFacebook
TwitterTwitter
リンクをコピーリンクをコピー

熊本でウォーターサーバーを導入する企業が押さえておきたい視点|「地下水都市」とBCPから考える選び方

熊本の阿蘇山の画像

熊本でウォーターサーバーの導入を検討する企業が増えています。福利厚生の充実、来客対応の質の向上、そして災害時の備えとして、その役割は年々大きくなっています。

ただし、熊本は「天然水のおいしい地域」という一般的なイメージだけで選び方を語るには、もったいない地域です。熊本市は人口50万人を超える都市としては全国で唯一、水道水源のほぼ100%を地下水でまかなう「地下水都市」として知られており、この特性は企業の水選びに独自の視点を与えてくれます。

※出典:https://www.city.kumamoto.jp/kankyo/kiji00320463/index.html(「世界に誇る地下水都市・熊本」参照)

ティアトロ・オーブのLPへのリンク

本記事では、熊本の地域特性を踏まえながら、法人がウォーターサーバーを導入する際に整理しておきたい視点に絞って解説します。

熊本が「地下水都市」であることが、企業の水選びに意味すること

女性が紹介している画像

熊本市では市内に開発された約100本の井戸から地下水をくみ上げ、ダムや浄水場を経由せず、そのまま水道水として供給しています。阿蘇山系に降った雨が、火山灰や溶岩が積み重なった地層を長い時間かけて通過することで自然にろ過され、ミネラルを含んだ水へと変化する仕組みです。

この事実が企業の水選びに与える影響は、大きく2つあります。

1点目は、「水道水そのものの質が高い」という前提があることです。他地域では「ウォーターサーバー=水道水よりおいしい水を確保する手段」という位置づけが中心になりますが、熊本ではこの前提が必ずしも当てはまりません。熊本の企業がウォーターサーバーに求める価値は、味そのものよりも「業務効率」「来客対応」「災害時の安全網」「衛生管理」といった機能面に重心が置かれやすいという特徴があります。

2点目は、地下水保全という地域課題との関係です。熊本県・熊本市では地下水保全条例が定められ、地下水の採取者(事業者を含む)には地下水を守るための取り組みへの協力が求められています。半導体関連企業の進出に伴い、今後は地下水利用量の増加も見込まれており、地域の水資源と企業活動の関係は、これまで以上に注目されるテーマになっています。水を扱うサービスを選ぶ際は、提供事業者がこうした地域の文脈をどう踏まえているかも、企業としての視点では確認しておきたいポイントです。

※出典: https://www1.g-reiki.net/pref.kumamoto/reiki_honbun/q401RG00000736.html (「熊本県地下水保全条例」参照)

法人導入の目的を4つに整理する

整理と書かれている画像

ウォーターサーバーの選び方は、「何のために導入するのか」によって最適な答えが変わります。企業特有の目的を整理しておくことで、選定の軸がはっきりします。

1. 福利厚生・労務環境の向上

休憩スペースでいつでも冷水・温水が使える環境は、従業員の皆様の満足度に直結します。給茶機やコーヒーサービスと組み合わせることで、社内コミュニケーションの場づくりにもつながります。この目的が中心であれば、機種のデザイン性や操作性、設置スペースとの相性が重要な比較軸になります。

2. 来客対応・ブランディング

商談スペースや受付に設置する場合、見た目の印象や静音性、来客が自分で操作しやすいかどうかが評価ポイントになります。熊本は半導体関連企業の進出により、県外・海外からの来訪者対応が増えている事業所も少なくありません。来客の第一印象を左右する設備として捉えると、選定基準も変わってきます。

3. BCP(事業継続計画)・防災備蓄

熊本地震の経験を踏まえ、災害時の飲料水確保を目的に導入する企業も増えています。この場合、味や産地よりも「断水時にどこまで使えるか」「必要な本数をどう設計するか」が最優先事項になります。次の章で詳しく整理します。

4. コスト最適化

ペットボトルの箱買いや、来客用の飲料を都度購入している場合、月間のコストを可視化すると、ウォーターサーバーへの切り替えで効率化できるケースがあります。ただしレンタル料・水代・電気代・配送料・メンテナンス費を総額で比較する必要がある点は、家庭用と同様です。費用の内訳や比較方法については、ウォーターサーバーのレンタルを徹底解説!費用から比較・選び方までまるわかりで詳しく取り上げています。

複数の目的が重なる場合も多いですが、優先順位をつけておくことで、機種選定や契約条件の判断基準がぶれにくくなります。

熊本地震の経験から考えるBCP視点の選定基準

2016年の熊本地震では、広範囲かつ長期間にわたる断水が発生し、飲料水の確保が大きな課題となりました。この経験を踏まえ、企業がウォーターサーバーを防災備蓄の一部として位置づける場合、以下の観点を確認しておくことをおすすめします。

停電時・断水時にどこまで使えるか

多くの機種は停電時に加熱・冷却機能が停止しますが、常温の水を取り出せる構造かどうかは機種によって異なります。「電源が落ちたら一切使えない」のか、「常温水だけは確保できる」のかは、防災備蓄としての価値を大きく左右します。復旧時の対応手順や日頃の備えについては、オフィスの断水対策ガイド|復旧時のウォーターサーバー故障を防ぐ手順と備えで詳しく解説しています。

従業員数に応じた備蓄本数の設計

従業員数や想定する断水期間に応じて、必要な備蓄本数を算出します。1人あたり1日に必要な飲料水の目安をもとに出社人数分を計算し、その量を上回るストックを確保できる契約内容・配送ペースになっているかを確認しましょう。普段使いしながら一定量を確保しておく「ローリングストック」の考え方は、企業でも有効です。

複数拠点での標準化

熊本市内だけでなく、半導体関連産業の集積が進む菊陽町・大津町・合志市などの郊外エリアに拠点を持つ企業も増えています。拠点ごとに異なる機種・契約を結んでいると、災害時の対応や備蓄量の管理が煩雑になりがちです。複数拠点で機種・契約条件を統一できるかどうかは、運用負荷とBCPの実効性の両面で確認しておきたいポイントです。

水道直結型(浄水型)とボトル型、熊本ならではの再評価ポイント

ウォーターサーバーは大きく「ボトル型」と「水道直結型(浄水型)」に分かれますが、熊本ではこの選択において、地域特性を踏まえた再評価が有効です。

水道直結型が合理的になる場面

熊本市の水道水はもともと地下水由来でミネラルを含んでおり、品質面での評価が高いことが知られています。この前提に立つと、「ボトルで水を運んでもらう必要があるのか、水道水を浄水・除菌して使う方が合理的ではないか」という検討が成立しやすくなります。特に、ボトルの保管スペースや在庫管理、注文の手間を避けたい事業所にとっては、水道直結型は有力な選択肢になります。実務工数やコストの観点でより詳しく比較したい場合は、【法人向け】浄水型ウォーターサーバーの選び方|実務工数とコストを最適化するための比較ポイントもご参照ください。

BCP視点で見るボトル型の価値

水道直結型は水道インフラに依存するため、断水時には機能が止まります。災害時の備蓄機能を重視するなら、ボトル型(の一部または全体)を残す、あるいは水道直結型とボトル型を併用するという設計も検討に値します。

「天然水かRO水か」という味の好みを軸にした選び方ではなく、「水道直結型か、ボトル型か」という運用・リスク管理の軸で考えることが、法人選定では実務的です。

複数拠点・郊外エリアの配送と設置における実務ポイント

pointと書かれている画像

熊本県内での導入を検討する際、特に郊外エリアに拠点がある企業は、以下の点を確認しておくとスムーズです。

配送エリアと条件の確認

熊本市内と、菊陽町・大津町・合志市などの郊外エリアでは、配送の頻度や対応条件が異なる場合があります。新設拠点や移転を予定している場合は、その地域での対応実績や配送スケジュールを事前に確認しておくと安心です。

設置環境の事前確認

オフィスのレイアウト変更や移転が多い企業では、設置・移設の対応条件(工事の必要性、対応スピード)も比較軸になります。特に水道直結型は配管工事が必要になる場合があるため、テナント物件では管理会社への確認も含めて早めに動く必要があります。

契約の一本化によるメリット

複数拠点を持つ企業の場合、拠点ごとに個別契約するよりも、本社主導で契約をまとめることで、請求事務の簡素化や、機種・サービスレベルの統一によるBCP対応の一貫性が期待できます。導入を検討する段階で、複数拠点対応の窓口があるかどうかを確認しておくとよいでしょう。

衛生管理と運用ルールの設計

多人数が利用するオフィスでは、衛生管理の運用ルールを事前に決めておくことが、長期的な満足度を左右します。

  • フィルター交換やメンテナンスの周期、対応窓口(自社で行うか、業者対応か)
  • 給水口・トレー周りの日常清掃を誰が担当するか
  • 来客対応がある場合、操作のしやすさや見た目の清潔感
  • 利用人数の変化(増員・レイアウト変更)に応じた本数・容量の見直しタイミング

これらは導入後に「決めていなかったために放置される」項目になりやすいため、契約前にメンテナンス体制まで含めて確認しておくことをおすすめします。

比較・見積り依頼時に確認したいチェック項目

チェックリストと書かれている画像


最後に、複数社へ見積りを依頼する際に確認しておきたい項目を整理します。

  • 月額総額(レンタル料・水代・電気代・配送料・メンテナンス費)と、キャンペーン終了後の通常料金
  • 停電時・断水時に水を取り出せるか、その範囲
  • 熊本市内および郊外エリア(菊陽町・大津町・合志市など)での配送対応条件
  • 複数拠点契約への対応可否と、請求・管理の一本化
  • 最低利用期間、途中解約条件
  • 水道直結型を検討する場合の工事条件と、テナント物件での対応可否
  • メンテナンス・フィルター交換の周期と対応窓口

これらの項目を整理したうえで、実際の機種やプランを比較したい場合は、ダイオーズのウォーターサービスから詳細をご確認いただけます。

まとめ

熊本でウォーターサーバーを導入する企業にとって、最も意識したいのは「熊本は地下水都市であり、水道水自体の品質が高い」という地域特性です。この前提を踏まえると、味や産地を起点にした選び方よりも、「導入目的の明確化」「BCP視点での備蓄設計」「複数拠点での運用統一」といった、法人特有の視点が選定の軸として重要になります。

熊本地震の経験や、半導体関連産業の集積によるエリア需要の変化など、今の熊本のビジネス環境を踏まえて、自社に合った一台・一契約を見極めることが、長く使い続けられる選択につながります。

お問い合わせはこちら

ページトップへ