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オフィスカフェスペース(社内カフェ)とは? 導入のメリットや設置方法、運営費用の目安を解説

オフィスカフェスペース(社内カフェ)とは? 導入のメリットや設置方法、運営費用の目安を解説

カフェスペースは、企業のイメージを向上させて、生産効率のアップに期待がもてるとして、近年需要が高まっています。この記事では、多くの企業が導入する背景と、カフェスペースがもたらすメリットを解説します。 導入するべきか悩んでいる企業は、導入効果を踏まえたうえで自社の目的にあわせたカフェスペースを検討しましょう。

オフィスカフェスペース(社内カフェ)とは

オフィスカフェスペース(社内カフェ)とは

オフィスカフェスペース(社内カフェ)とは、オフィスの一角に設けた休憩できるスペースのことです。おしゃれなカフェのような空間で、お茶やコーヒーを飲みながら休憩することでリフレッシュできます。

一人用の席だけでなく、複数人で交流を深められる席を設けると、幅広い用途に活用可能です。たとえば個人ワークや打ち合わせ、ウェブ会議などに使用できます。執務スペースよりも肩肘を張らずにリラックスして作業できるといったメリットがあります。固定席をもたないフリーアドレスなどを採用している企業は、執務スペースを削減できる分、カフェスペースを広めに取るのもひとつの方法です。

オフィスカフェスペースが注目されている理由

オフィスカフェスペースは、社内コミュニケーションや人材確保などの点で悩みを抱えている企業の解決策として注目されています。

社内のコミュニケーションが活発化する

オフィスカフェスペースを設けると、普段の業務ではかかわらない他部署の人と交流を深められます。気軽に意見交換ができるようになり、雑談から新たなアイデアが生まれるケースも珍しくありません。仕事の相談はもちろん、日常の些細な出来事についても意見交換や相談ができるため、社員が一人で抱え込む前に悩みを解消できます。

新型コロナウイルス感染症が猛威をふるい、2020年4月に1回目の緊急事態宣言が発令されてから、テレワークが急速に普及しました。対面で接する機会が減り人間関係が希薄化したことで、コミュニケーション不全で社員同士の認識がずれ、業務に支障が出る企業が増加したといわれています。2023年5月には5類に移行されwithコロナ時代に突入し、対面でのコミュニケーション自体は増えたものの、一度失われた関係性を再構築できず悩んでいる企業は少なくありません。ともに働く仲間の雰囲気が掴めず、相談しづらいと感じている職場こそ、部署の垣根を越えた交流ができる場が必要です。

予算が少なくても設置できる

オフィスカフェスペースは、莫大な予算を投じなくとも気軽に導入できます。オフィスの一角にコーヒーマシンや飲食スペースを設けるだけで済むため、導入ハードルが低く、予算を捻出できない企業も導入が可能です。従来の休憩室や喫煙所はオフィスから独立したスペースが必要なので費用がかかります。そのうえ、閉鎖的になりやすく、特定の人しか利用しない、利用しない人はコミュニティを築きづらいなどのデメリットがありました。

その点、オフィスカフェスペースなら低予算で設置できるうえにオープンスペースのため、特定の人や用途で利用される心配が少なく、多くの人の利用が見込めます。タバコを吸わない人も、まだ職場でコミュニティを築けていない人も利用でき、交流を深めるきっかけがつくれるでしょう。

スペースが足りない場合は、ハイテーブルを設置してスタンディングで楽しめるカフェスペースを設けるのもひとつの方法です。

企業のイメージ向上につながる

オフィスのカフェスペースは、企業を訪れた取引先や求職者の目に留まりやすい場所です。オフィスを案内する際のアピールポイントとなります。新しいことに積極的に挑戦している職場だと印象づけられるほか、労働環境づくりに力を入れている企業だと認識してもらいやすくなるでしょう。

終身雇用が保証されない現代では、給料よりも労働環境を重視する人が増えました。とくに、若い世代ほど働きやすさや働く場所、福利厚生を重視する傾向があります。仕事や会社に対する執着心が薄れているので、働きづらいと感じた職場に早々に見切りをつけるケースも珍しくありません。社員を定着させるには、社員がくつろげたり、モチベーションをアップできたりする場の提供も大切です。福利厚生としてカフェスペースの設置も、労働環境を整えるひとつの方法といえます。

従業員のモチベーションアップが期待できる

社内に、落ち着いた雰囲気で、おしゃれなオフィスカフェがあれば、従業員が休息の場として利用できます。オフィスカフェは、コーヒーを一杯楽しむだけでなく、同僚とのプライベートな会話やアイデアの交換の場としても機能します。

従業員間のコミュニケーションが促進されると、会社に対する満足度が高まり、離職率の低下につながる可能性があります。退職する従業員が減少すれば、優秀な人材の外部流出を防ぎ、人材不足も解消できるでしょう。

結果、企業は継続的な事業運営を図れて、競争力の維持が可能です。このように、オフィスカフェの設置は、従業員の満足度向上だけでなく、人材運用面での大きなメリットを企業にもたらすことが期待されます。

オフィスカフェスペースの導入で得られる効果・メリット

オフィスカフェスペースの導入で得られる効果・メリット

オフィスのカフェスペースは少ない予算から導入できますが、費用対効果が得られないと導入した意味をなしません。導入に悩んでいる企業は、導入効果やメリットを踏まえたうえで、自社の目的に合うカフェスペースを設置してください。

新たなアイデアが生まれる可能性がある

オフィスにカフェスペースを設けると、社員同士のコミュニケーションが活性化するため、何気ない雑談から新たな仕事のアイデアが生まれる可能性があります。執務室で黙々と作業をしているだけでは年齢や立場、環境の異なる人と出会える機会が少なく、異なる価値観や考え方に触れる機会がなくなるものです。日頃かかわりのない他部署の人とも意見を交わすうちに、凝り固まった思考が改善され、柔軟に考えられるようになるかもしれません。

会議室で行う会議ではかしこまった雰囲気から余計なプレッシャーがかかり、従来の考え方にとらわれて柔軟性が失われるケースも多いです。ラフな場でリラックスしながら対話を重ねると、自由な発想が生まれます。多くは雑談に終わっても、その中のひとつでも役立つ意見が得られれば、イノベーションを起こすきっかけになるでしょう。

生産性の向上が期待できる

オフィスにカフェスペースがあれば、従業員がリフレッシュできるため、長時間の作業による集中力の低下を軽減できます。人は朝が最も疲労感が少なく作業に集中でき、昼から夜にかけて集中力は低下するといわれています。定期的にリフレッシュできる環境を提供することが大切です。

定期的に休憩を挟めばメリハリをつけられるため、退勤時刻まで集中力を継続しやすく、生産性の向上に期待がもてます。また、場所を変えることで「場所細胞」が刺激され、記憶力や集中力が高まり、作業効率のアップに期待できます。社員が疲れたり、集中力が途切れたりしたタイミングで休憩できる開放的なカフェスペースを設けることがおすすめです。

社員のリフレッシュにつながる

社内にドリンクやスナックを提供するケータリングコーナーを設置すれば、社員の大きな息抜きにつながります。忙しい日でも、オフィスカフェで手軽に食事や休憩が可能なため、外出する手間が省け、労働の効率化が促進されます。さらに、社員が休憩の場として立ち寄りやすくなり、結果として社員間の交流も活性化します。

多目的スペースとして活用できる

オフィスのカフェスペースは社員が休憩できる場としてだけでなく、打ち合わせを行ったり、イベントを開催したりする場としても活用できます。従来の休憩室では用途が限定され、休憩室を使う人たちのなかでコミュニティを築いていないと使いづらいと感じるケースもあったでしょう。閉鎖的になりやすいため、休憩時間外は利用されないなど、デッドスペースになるケースもあります。その点、誰にでも開かれた開放的なカフェスペースをつくれば、休憩以外の目的でも利用可能です。

たとえば、会議室の予約が埋まっていて使えない場合でも、カフェスペースが開いていればタイムリーに打ち合わせができます。また、勤務時間外の使われない時間帯にバーを開いて、社員同士のコミュニケーションを活性化させるなど、場所を有効活用することも可能です。

社員の健康増進になる

オフィスカフェの設置は、職場環境の改善に直結し、社員の健康維持やストレス軽減に効果的です。仕事から物理的に離れたリラックスできる空間を提供すれば、心理的な休息を促し、仕事の効率を高められます。
また、座りっぱなしの生活から脱却し、適度に歩いたり立ったりする機会が自然に増えれば、身体的な健康も促進されます。さらに、健康的な食事や飲み物、お菓子を提供することで、社員の健康意識の向上にもつながります。

オフィスカフェを作るまでのプロセス

実際にオフィスカフェを作る場合、いくつかの工程をたどる必要があります。社員の満足度を高め、コミュニケーションを活性化させるためには、適切な準備が欠かせません。

設置の目的とそのための仕組みを考える

カフェをオフィス内に設置する際、多額の費用がかかるため、設置の目的を明確にすることが重要です。また、その目的を達成するための具体的な仕組みを考える必要もあります。例えば、社員間のコミュニケーションを促進したい場合は、話しやすい空間づくりを重視し、相互作用を自然に促すようなデザインが求められます。目的とそれを実現する仕組みを十分に考えず進めた場合、見た目は魅力的でもその効果は薄れてしまいます。

設置スペースを確保する

オフィス内にカフェを設置する場合、実際に利用するスペースの確保が必要です。ただし、スペースの広さを確保するだけでは不十分であり、社内の動線や他のスペースとの適切な距離感も重要といえます。不適切な場所に設置してしまうと、社員が利用を億劫に感じ、結果的にカフェがほとんど利用されないといった状況に陥る可能性もあるので注意しましょう。

設計や施工を委託する

オフィスカフェの設計や施工は、専門業者への委託が一般的です。会社によっては、ブランディングやチームビルディングの一環で、社内プロジェクトとして自社で手掛ける場合もあります。

必要なアイテムを揃える

オフィスカフェを設ける際には、テーブル、椅子、カウンターといった基本的なインテリアが必要です。カフェらしい雰囲気を演出するためには、木目調の家具を選ぶか、アンティークな雑貨を配置すると効果的です。
また、コーヒーメーカーやドリンクセットを備えると、社員が休憩時間をより楽しめます。さらに、観葉植物を設置することで、空間にリラックス効果をもたらし、働く環境を心地よいものに変えられるでしょう。

オフィスカフェスペースによくある2種類の設置方法

オフィスカフェスペースの設置方法としては、大きく分けて2つの方法があります。どちらが自社に適しているかよく検討したうえで、デッドスペースになりづらいコーナーを設けてみてください。

オフィスの一部をコーヒーコーナーに作り替える

多くの予算を投じられない場合は、オフィスの一角にカフェコーナーを設ける方法がおすすめです。コーヒーマシンを設置したり、ハイカウンターやチェアを配置したりと、カフェスペースを手作りできます。業者に依頼すると小規模でも費用がかさむため、簡易的なカフェコーナーから始めてみましょう。生産効率がアップしてカフェスペースに予算を回せるようになったら、本格的なスペースに作り替える方法もあります。

初期投資を抑えたい場合は、リース式のカフェマシンを導入すると買い取る必要がありません。コーヒーマシンの導入にかけるお金を、その分コーヒー豆やココアといった飲料の購入費用に回せます。設置スペースが限られている場合は、必要な機能を絞り込んで、省スペースで設置できるマシンの導入を検討してください。

新たにカフェスペースを設ける

多くの予算をかけられる場合は、本格的にカフェスペースを設ける方法を選択できます。水回り工事を行って水道が利用できる状態にすると、カフェマシンに水を補給したり、使い終わったカップを洗浄したりできるため、利便性の面からもメリットが多いです。一度に利用できる人数も増えるので、規模の大きな企業は簡易的なものより本格的なカフェスペースの導入を検討してみましょう。

落ち着いた色合いで統一し、社員がゆったりとくつろげる空間をつくることで、幅広い年代の利用が期待できます。一人でリフレッシュできるローテーブルやソファー席に加え、数人で集まれる席や個人ワークができるハイカウンターなども用意すると、用途が広がり便利です。工夫を凝らして社員が使いやすいカフェスペースに仕上げましょう。

オフィスカフェスペースを運営する費用目安

オフィスにカフェスペースを導入するなら、コーヒーマシンの導入費用や、テーブルや椅子の購入費用など、カフェ空間をつくるための費用の捻出が必要です。

コーヒーマシンや植物などをセットでリースできるカフェ造作セットなら5万円程度から導入できます。コーヒーマシン自体を購入する場合は2万~20万円程度が目安です。ただし、カフェ造作セットやコーヒーマシンの購入費用はマシンの性能や利用人数、設置場所によっても大きく異なります。

コーヒーマシンをリースするなら、設置費用は無料のケースが多いため導入費用を抑えられます。ただし、コーヒー豆やポーションの購入費用やメンテナンス費用などのランニングコストも試算しておくことが大切です。

オフィスカフェを作る際の注意点

オフィスカフェを作る際は、設計と運用において注意すべき点があります。これらを適切に管理することで、職場の生産性と満足度を同時に高められます。

カフェコーナーの騒音に注意する

オフィスカフェが社員間の会話を促しコミュニケーションを活性化させる一方で、執務スペースでの集中力を損なう可能性も指摘されています。
この問題を解決するためには、カフェスペースを執務室から適切な距離に配置したり、騒音を軽減するパーテーションを設置したりするなどの工夫が必要です。

清潔さを保つ仕組みを作る

散らかっているまたは不衛生なカフェスペースではリラックスは難しく、また来訪者を迎える際には企業イメージを損ねるリスクがあります。そのため、定期的なメンテナンスとともに、従業員が快適に利用できるようなルールの設計が大切です。

まとめ

オフィスのカフェスペースは、社内のコミュニケーションを活性化させられるため、簡易的なものでも導入するメリットがあります。ダイオーズのカフェラウンジサービスは、規模の大きなカフェスペースだけでなく、省スペースでも設置可能です。スタイリッシュな什器で落ち着いた雰囲気に仕上がります。カフェスペースの導入を検討している方はお気軽にお問い合わせください。

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