はじめに
近年、花粉やPM2.5、ウイルスなど空気環境に関するリスクが高まり、オフィスに空気清浄機を導入する企業が増えています。
「社員の健康を守りたい」「来客に快適な印象を与えたい」と考える総務担当者にとって、空気清浄機はもはや“必須アイテム”とも言える存在です。
しかし、いざ導入を検討すると「家庭用とオフィス用の違いは?」「どのくらいの広さに対応すればいいの?」「メンテナンスが面倒では?」と迷うことが多いのも事実。
この記事では、オフィスに最適な空気清浄機の選び方を5つのポイントに整理し、導入時の失敗例や法人向けモデルのメリットも解説します。これを読めばご自身のオフィスに合った最適な選択ができるはずです。
なぜオフィスに空気清浄機が必要なのか
花粉・PM2.5・ウイルス対策
オフィスは不特定多数が出入りする空間です。外気とともに花粉やPM2.5が侵入し、冬場はウイルスが蔓延しやすくなります。空気清浄機は、こうした有害物質をフィルターで捕集し、社員の体調不良リスクを軽減します。
従業員の集中力・生産性の向上
乾燥や空気の汚れは、目や喉の不快感を引き起こし、集中力低下の原因になります。清浄な空気環境を整えることで、業務効率の改善が期待できます。
来客への印象アップ
商談や面接でオフィスを訪れた際、「空気が澄んでいて快適」という印象は、企業イメージを高める効果があります。見えない部分だからこそ、清潔感を保つことが信頼感につながります。
オフィス空気清浄機の選び方【5つのポイント】
① 適用畳数とオフィスの広さ
家庭用モデルの多くは10〜20畳対応ですが、オフィスは仕切りの少ない大空間が一般的です。50畳以上対応の業務用モデルや、エリアごとに複数台を配置する設計が望ましいです。
目安:オフィスの延床面積 ÷ 2 ≒ 必要な対応畳数
② フィルター方式の違い
- HEPAフィルター:微細粒子やウイルス対策に強い
- 活性炭フィルター:タバコ臭・食べ物臭など臭気対策向き
- イオン・プラズマ方式:浮遊菌やウイルスの活動抑制に効果
オフィスの課題に合わせて組み合わせを検討しましょう。
③ メンテナンスのしやすさ
「導入後に放置される」がオフィス機器あるある。フィルター交換が数か月ごとに必要なモデルもあれば、1〜2年交換不要のモデルもあります。総務担当者の工数を減らすなら、長寿命フィルター+メンテナンス契約が理想です。
④ ランニングコスト
- 電気代(消費電力30〜70W程度)
- フィルター交換費用(年間数千円〜数万円)
初期費用よりもランニングコストが長期的な負担になるため、**総保有コスト(TCO)**で比較することが重要です。
⑤ 静音性とデザイン性
執務エリアでは静音性(35dB以下)が重要。来客エリアではデザイン性やサイズ感もチェックポイントになります。
また、法人モデルには「24時間稼働」を前提とした静音設計の製品も多く、安心して設置できます。
よくある導入失敗例
1.家庭用モデルを導入 → 空気が全然浄化されない
→広さに対して能力不足だと、稼働していても効果が体感できません。
2.フィルター交換コストを見落とす
→本体は安価でも、フィルターが1枚1万円以上で年2回交換…というケースもあります。
3.オフィス全体を1台でまかなう
→吹き抜けや仕切りの多いオフィスでは効果が分散。エリアごとに複数台設置が必要です。
法人向けモデルのメリット
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- 長時間稼働に耐える設計:24時間連続運転でも性能が安定
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- 法人契約での保守サポート:定期点検やフィルター交換代行で手間削減
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- リース・レンタル契約が可能:初期費用を抑え、月額コストで運用できる
特に「メンテナンスを丸ごと任せたい」企業には法人モデルが適しています。
オフィスにおすすめの空気清浄機例(一般仕様イメージ)
モデル例 | 適用畳数 | フィルター方式 | メンテ頻度 | 月間コスト目安 | 特徴 |
A社モデル | 50畳 | HEPA+活性炭 | 年2回交換 | 約1,500円 | 花粉・臭気両対応 |
B社モデル | 100畳 | HEPA+イオン | 年1回交換 | 約2,500円 |
大規模オフィス向き |
C社モデル | 70畳 | HEPAのみ | 半年ごと交換 | 約1,800円 | シンプル設計 |
※上記は一般的な仕様例であり、特定製品を推奨するものではありません。
よくある質問(FAQ)
Q1.何畳用を選べばいい?
→ オフィス面積÷2を目安にしてください。50坪のオフィスなら約80畳対応が望ましいです。
Q2. 花粉やウイルスにも効果ある?
→ HEPAフィルターは0.3μmの微粒子を99.97%以上捕集できます。ウイルス飛沫核や花粉対策に有効です。
Q3. 家庭用と法人用の違いは?
→ 稼働時間・フィルター寿命・サポート体制が異なります。法人用はメンテ契約を組みやすい点もメリット。
Q4. 導入コストとランニングコストの相場は?
→ 本体価格は5万〜30万円、ランニングコストは月1,500〜3,000円程度が目安です。
ダイオーズのオフィス向け空気清浄機サービス
ダイオーズはオフィス向けサービスのリーディングカンパニーとして、従業員の皆さまが快適に働けるサービスを提供しています。
除菌から加湿まで目的に応じて選べる法人向けの業務用レンタルサービスを展開しており、オフィスや店舗などの空気中に浮遊するウイルス・菌を抑制し快適なエア環境を実現します。
オフィス・店舗で空気清浄機の導入をご検討の際はお気軽にご相談ください。
まとめ
オフィス空気清浄機の選び方は、
1.適用畳数
2.フィルター方式
3.メンテナンス
4.ランニングコスト
5.静音性・デザイン
この5つを基準にすれば失敗を防げます。
家庭用を流用するよりも、法人向けモデルを導入することで「効果」「安心」「手間削減」をバランス良く実現できます。
清浄な空気は社員の健康を守り、生産性や企業イメージを高める投資でもあります。導入検討の際は、上記ポイントを参考に自社オフィスに最適なモデルを選んでみてください。