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エアコンのイヤな臭いを徹底解消!原因から対処法・予防策まで詳しく解説


エアコンのスイッチを入れた瞬間に漂うイヤな臭いは、不快感だけでなく健康リスクやエアコンの性能低下などさまざまな問題を引き起こす可能性があります。
このような臭いを放っておくと、カビや菌が原因で呼吸器系のトラブルに発展したり、エアコン自体の効率が悪化して電気代が増えるなどデメリットが大きいです。
本記事では、エアコンの臭いが発生する原因と放置するリスク、自分でできる掃除やプロのクリーニングについて詳しく解説し、効果的な対処法や予防策をご紹介します。

エアコンの臭いはなぜ発生する?主な原因を解説

エアコンの臭いが発生する背景にはさまざまな要因があります。ここでは代表的な原因をひとつずつ見ていきましょう。
エアコンは室内の空気を循環させる仕組みで動作しています。そのため、空気中に含まれるホコリや生活臭が内部にとどまり、カビや雑菌と結びつきやすい環境が作られやすいです。原因を把握しないまま使い続けると、健康リスクやエアコン本体への負荷が高まり、臭いだけでなく故障のリスクも上がります。
原因を特定すれば、対策も立てやすくなります。カビや部屋の臭い、ドレンホースの詰まり、フィルターや熱交換器の汚れなど、意外と身近なことが引き金となっている場合が多いです。新品のエアコンなら初期のプラスチック臭も加わるため、時期によって異なる可能性も考慮する必要があります。
さらに、エアコンの適切なサイズ選びや湿度管理も見落とされがちな要素です。能力が過剰または不足していると稼働時間が延びたり、十分に除湿できなかったりして、カビや臭いの原因が蓄積される場合もあります。

原因①:エアコン内部に発生するカビ

冷房運転時は結露が発生しやすく、内部が常に湿った状態になりがちです。それにホコリが加わるとカビが繁殖しやすくなり、臭いの原因が強まります。特に長期間フィルターを掃除していなかったり、オフシーズンにまったく運転しなかったりすると、カビの増殖を招きやすくなります。
また、カビが繁殖するとエアコンの風量や効率も低下するため、部屋の冷暖房効果が弱まり電気代の上昇を招くこともあるでしょう。

原因②:部屋の生活臭(汗・タバコ・ペットなど)

汗やタバコ、ペットの臭いは空気中に漂っており、エアコンが空気を吸い込む際に内部に取り込まれます。そのままファンやフィルターに付着した臭いが、エアコン運転時に部屋へと再拡散されるため、起動直後に気になるケースが多いです。
タバコやペットの臭いは粒子が小さく、エアコン内部で奥深くまで入り込んでしまうと、通常の掃除だけでは取り除けない場合もあります。早めのメンテナンスが大切です。

原因③:ドレンホースの詰まりや排水不良

エアコン内部の結露を外に排水するためのドレンホースが詰まると、ホース内やドレンパンに水分が滞留します。そこにホコリや菌が蓄積すると、ドブ臭のような強い悪臭が発生しやすくなります。
また、排水不良は水漏れの原因やエアコン本体の故障にも繋がります。水が溢れると室内を汚すだけでなく、基盤のショートなど電気系統のトラブルを引き起こすリスクも高まります。

原因④:フィルターや熱交換器に蓄積したホコリ・汚れ

エアコンのフィルターは空気中のホコリやゴミをキャッチする役割がありますが、長期間掃除をしないと、ホコリがどんどん蓄積されていきます。さらにそのホコリが湿気を含むとカビの温床となり、嫌な臭いを発生させる原因にもなります。
熱交換器にも汚れがたまりやすく、冷暖房の効率が低下するだけでなく、臭いが一層強くなります。定期的なフィルター掃除に加え、内部の熱交換器もしっかりとチェックすることが大切です。

原因⑤:新品特有のプラスチック臭

購入後間もないエアコンは、プラスチック素材の臭いが残っている場合があり、起動時に独特のにおいを感じることがあります。部品が熱を持つことで揮発性物質が発生しやすくなるのが原因です。
一般的には使用を重ねるにつれて徐々に軽減しますが、気になる場合は送風運転で内部をしっかりと換気したり、部屋の窓を開けて空気を循環させるといった対策が効果的でしょう。

エアコンの臭いを放置するリスク

エアコンの不快な臭いを放置すると、快適性が損なわれるだけでなく、思わぬトラブルを招く可能性があります。
エアコンから発生する臭いをそのままにしておくと、冷暖房効率が落ちるだけでなく、菌やカビが部屋中に広がりやすくなり、健康への悪影響を及ぼすリスクが高まります。また、機器に余計な負荷をかけることにもなるため、思わぬ故障を引き起こし、修理費用がかさむ可能性も否めません。
特に、高齢者や小さな子どもがいる家庭では、免疫力や呼吸器系が弱い方にとって衛生上の大きな問題となり得ます。早期発見と対処が結果的にトラブルの拡大を防ぎ、安全かつ経済的にもメリットが大きいでしょう。

冷暖房効率の低下による電気代の増加

エアコン内部にホコリや汚れが堆積すると、熱交換器の性能が下がり、設定温度に到達するまでに時間がかかります。その結果、エアコンにかかる負荷が増えて電力消費が大幅に上昇し、電気代が高くなる可能性があります。
不快な臭いだけでなく、家計にも影響を及ぼすため、定期的なメンテナンスの有無が長期的なコストにつながるといえます。

体調不良やアレルギー症状を誘発する可能性

カビや雑菌が繁殖したエアコンの風を吸い込むと、原因不明の咳やくしゃみ、アレルギー反応などを引き起こす場合があります。特にアレルギー体質の方や喘息のある方は、エアコンを使うたびに症状が悪化する可能性もあるので要注意です。
健康を守るためにも、エアコンの臭いは放置せず、早めの掃除と対策が欠かせません。
出典:https://www.daikin-streamer.com/article/013.html(DAIKINストリーマ研究所 参照)

水漏れや故障などのトラブルの原因に

ドレンホースの詰まりが原因の水漏れは、室内の壁や床を濡らし、カビやシロアリ被害など二次的な被害を招く可能性もあります。小さな異変に気づかなければ、長期的にダメージが蓄積して修理費が大きくなることもあるでしょう。
エアコン内部の過度な汚れは、ファンモーターや基板などの部品に悪影響を与え、最終的には動作不良や交換が必要になるリスクを高めます。

自分でできるエアコンの臭い対策・掃除方法

専門業者に依頼する前に、自分でできる範囲の対策や掃除を行っておくと臭いの軽減に役立ちます。
エアコンのフィルター清掃は手軽に始められる最初のステップです。加えて、送風運転や極端な温度設定運転など、工夫次第でエアコン内部の汚れや臭いを軽減できます。室内をしっかりと換気しながら作業すれば、臭いが広がりにくくなるだけでなく、作業環境も快適に保てるでしょう。
ただし、安全を確保するために必ず電源プラグを抜くなどの対策を行い、無理を感じたらすぐにプロに任せるのがおすすめです。無理をしてエアコンを傷めてしまうと、修理費がかさんで逆に高くつくことがあります。

フィルター掃除の正しい手順と注意点

フィルター掃除をするときは、まずエアコンの電源を切ってから本体カバーを開け、フィルターを外します。掃除機で表面のホコリを吸い取った後、水洗いして汚れをしっかり落としましょう。洗ったあとはタオルで水分を取り、しっかりと陰干しして乾燥させるのがポイントです。
適当に乾燥させると水滴が残り、カビや臭いの原因となるので注意が必要です。少しでも傷や劣化が見られる場合は、早めに交換することを検討しましょう。

16度冷房・30度暖房での消臭方法とは?

極端な設定温度にしてエアコンを短時間運転させることで、内部に溜まった臭い成分や水分を洗い流す方法があります。具体的には16度の冷房運転と30度の暖房運転をそれぞれ数分ずつ行うことで、エアコン内部が冷却と加熱を繰り返し、汚れが落ちやすくなるのです。
ただし、あくまで応急的な手段であり、カビやこれまで溜まった汚れを完全に除去するには限界があります。定期的なフィルター掃除や内部洗浄と組み合わせて実施するとより効果的です。

窓を開けながらの換気運転でニオイを拡散

エアコンの換気機能を活用しながら室内の窓を開けると、エアコン内の臭いがこもりにくくなります。新鮮な外気を取り込みつつ、室内の汚れた空気を排出するので、定期的にこの方法を行うだけでも臭いの集中を防ぐ効果が高いです。
特にタバコや料理など、強いにおいが部屋に充満したときは、換気運転を活用して外へしっかり排気するとリフレッシュ度が大きく違います。

送風運転でエアコン内部をしっかり乾燥

冷房運転後は特に内部が湿りがちなので、送風運転を数十分行うだけでもカビや雑菌の繁殖を抑えられます。湿度の高い時期や使用頻度の高い時期は、毎回の運転終了後に行う習慣をつけると良いでしょう。
送風運転には大きな電力を要しないため、光熱費への影響もわずかです。少しの手間を加えるだけで長期的なエアコンのコンディション維持に繋がります。

スプレータイプの消臭剤は要注意!NGな対処方法

安易にスプレータイプの消臭剤を使用すると、むしろトラブルを招く場合があります。
市販されているエアコン用の消臭スプレーは手軽に使えて便利な反面、使用にあたっては注意が必要です。特に内部に直接噴霧するタイプの場合、基板やファン、熱交換器にまで影響が及ぶことで故障リスクを高める可能性があります。
また、スプレー後にしっかりと乾燥させないとカビや雑菌が増殖しやすい環境を作ってしまうため、結果的に臭いが悪化するケースもあります。

エアコン内部への直接噴射は故障リスク大

エアコン内部の精密部品にスプレーの液剤がかかると、電子回路の腐食を引き起こすおそれがあります。さらに、噴霧内容が適切でない場合、ファンに粘性の残る薬剤が付着して動作不良の原因になることも考えられます。
このようなトラブルはメーカー保証の対象外になる可能性が高く、自費で高額な修理をするリスクを負うことになりかねません。

湿ったまま放置するとカビを増殖させる危険

スプレー後の湿気が十分に蒸発しないまま放置すると、逆にカビを増殖させてしまう結果となり、本来目的だった消臭効果からは程遠い状況に陥ります。特に、送風運転や換気運転でしっかりと乾かすステップを省略すると、かえって悪臭が強まることもあるのです。
一時的なマスキング効果で臭いが軽減したように感じても、根本の汚れやカビが除去されていない場合は再発が早いため、根本的な対策を行うことが望ましいでしょう。

プロのクリーニングを依頼するメリット

自分での掃除が難しい場合や臭いが深刻な場合は、専門業者によるクリーニングが効果的です。
専門業者はエアコンを分解し、一般的な家庭用掃除グッズでは届かない奥の部分まで徹底的に洗浄します。専用の洗剤や機材を用いるため、頑固なカビや汚れを短時間で効率よく除去できるのが強みです。
費用はかかるものの、自分でしかできない掃除では取り切れなかったニオイの根源を除去し、快適な空気環境を取り戻す効果が期待できるでしょう。賃貸物件の場合はオーナー負担になる可能性があるため、契約内容をチェックすると良いです。オフィスビルや店舗のエアコン清掃を手掛けるダイオーズのサービス内容はこちらをご覧ください。

 

プロならではの分解洗浄で奥まで徹底除去

エアコンカバーやフィルターだけでなく、ファンや熱交換器も分解して洗浄するため、普段はアクセスできない箇所の汚れも洗い流せます。特にカビが根深く繁殖している場合は、分解しないと十分に除去しきれないケースが多いです。
プロの技術と道具が組み合わさることで高い消臭効果が得られ、作業後は以前の不快な臭いが大幅に改善されることが期待できます。

頑固なカビやニオイも高圧洗浄で解決

専用の高圧洗浄機を使うことで、ファンや熱交換器にこびりついた頑固なカビや汚れもしっかり落とせます。個人的な掃除道具では到達できない箇所や洗浄力が必要な部分までカバーできるのは、プロならではの強みです。
高圧洗浄をすると、一時的に水分が残りやすいですが、作業後にしっかりと乾燥工程を踏んでいるため、作業後のカビ再発リスクを最小限に抑えられます。

賃貸物件はオーナー負担になる可能性も要確認

賃貸契約によっては、エアコンクリーニングがオーナー側の責任範囲に含まれる場合もあります。特に入居時点でエアコンが既に汚れていたり、故障気味だったりするケースでは、オーナーに相談すれば費用を負担してもらえることもあるでしょう。
不要なトラブルを避けるためにも、契約書や管理会社とのやりとりを確認した上でクリーニングを依頼すると安心です。

エアコンの臭いを予防するためのポイント

日常的なメンテナンスを続けることで、エアコンの臭い発生を未然に防ぐことが可能です。
日頃から少しの心がけで汚れの蓄積を抑えられます。フィルターや室内の清掃をこまめに行うほか、送風や内部クリーン機能を活用することで、湿気とホコリが結びつきにくい環境づくりが大切です。
こうした予防策を習慣化するだけで、エアコンの効率が長く保たれ、光熱費の節約にもつながります。こまめな対策が結果的に大きなトラブル回避に繋がるのです。

こまめで丁寧なフィルター掃除

フィルターは最低でも月に1回はチェックし、大きなホコリを取り除きましょう。汚れが目立つときは水洗いを行い、しっかり乾かしてから再度取り付けます。ホコリが溜まっていると臭いの原因になるだけでなく、冷暖房能力が下がり電気代にも悪影響です。
ペットがいるご家庭など、抜け毛が多い環境ではより頻繁に掃除するのが望ましいでしょう。

送風や内部クリーン機能を活用する

最近のエアコンには、運転後に自動で内部を乾燥させる機能が搭載されている場合があります。これを有効に使うことで、カビや菌の繁殖を抑え、臭い対策に高い効果を発揮します。
内部クリーン機能がない機種でも、運転終了後に数分から数十分の送風運転を行うだけでも十分に湿気を飛ばすことができるため、一度習慣にしてみてください。

湿度管理と定期的な部屋の換気

湿度の高い環境はカビが繁殖しやすく、エアコン内部に結露が生じやすくなるため、臭いのもとが増殖しやすくなります。除湿器や除湿モードを活用する、定期的に窓を開けて空気を入れ替えるなどの工夫によって湿度を適切にコントロールしましょう。
部屋の換気を行うことで、生活臭や調理臭、ペット臭などのこもりも軽減できるため、多角的な臭い対策に役立ちます。

オフシーズンも月1回程度は運転

エアコンを長日数使用しないと内部の空気が淀み、湿った状態で放置されることでカビや臭いが発生しやすくなります。シーズンオフでも月に1度は送風運転や短時間の冷暖房運転を行い、内部をリフレッシュしましょう。
軽い運転をするだけでも、部品の動作確認や錆の予防にもつながり、エアコンを長持ちさせる効果が期待できます。

エアコン買い替え時にチェックしたいニオイ対策

エアコンを買い替える際には、機能や設置環境を見直して臭い対策もしっかり織り込んでおきましょう。
新しいエアコンは省エネ性能や自動掃除機能など、快適性を高めるさまざまなテクノロジーが搭載されています。特にフィルター自動掃除機能や抗菌加工が施された熱交換器は、臭い発生を抑えやすい特徴があります。
ただし、設置環境が悪いといくら高性能のエアコンでもベストなパフォーマンスを発揮できません。部屋の広さや換気状況を踏まえて、本当に必要な能力や機能を検討することが大切です。

適用畳数・能力と設置環境の見直し

部屋の広さや構造に合わないエアコンを選ぶと、過剰運転や連続運転が増え、結果的に結露しやすくなってカビの繁殖を助長することがあります。適正な能力のエアコンを選択することで、湿度や温度のバランスが整いやすくなり、臭いも発生しにくくなるのです。
設置場所も重要なポイントです。直射日光が当たる場所や換気が不十分な場所は、エアコン自身に大きな負荷をかけやすく、臭いの原因にもなり得ます。

ニオイ対策機能付き機種のメリット

最近では、プラズマクラスターやナノイーなどを搭載したモデルもあり、エアコン内部だけでなく室内の空気中の菌やウイルス、カビ菌の働きを抑制してくれます。これらの機能は、自動掃除機能と組み合わせるとさらに効果が高まります。
自分の生活スタイルや部屋の使い方に合わせて、ニオイ対策機能の有無を検討し、より快適な空気環境を目指すと良いでしょう。

省エネ性能とランニングコストのバランス

省エネ性能に優れたモデルは、電気代を抑えられるだけでなく、効率的な運転によって内部にホコリや水分が溜まりにくくなる効果が期待されます。結果として臭い対策にも繋がる可能性があります。
一方で高機能な機種は初期投資が大きくなりがちですが、長期的な電気代やメンテナンスコストを考慮すると、トータルで得をするケースも多いです。ライフサイクルコストを踏まえて検討しましょう。

まとめ

エアコンのイヤな臭いは、正しいメンテナンスや適切な対処策を行うことで大幅に軽減、あるいは予防できます。日常的な掃除や点検を怠らず、必要に応じてプロのクリーニングも検討しながら、快適な空間を保ちましょう。
エアコンの臭いトラブルはカビやホコリ、生活臭などの複合要因で発生しますが、日頃からフィルター掃除や送風運転などの基本的なケアを行うだけでもリスクを低減できます。なによりも放置がもっとも危険で、健康被害や電気代の増加、機器の故障につながる恐れがあるので注意が必要です。
こまめな予防策で臭い知らずの快適空間を維持しつつ、必要と感じたタイミングでプロのクリーニングを活用すれば、エアコンを長持ちさせながら清潔な室内環境を保つことができるでしょう。

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