店舗の衛生管理は客数を左右する重要な要素ですが、素人では清掃できる箇所に限りがあります。お客様だけでなく従業員も快適に過ごせる店舗を目指し、効率的かつ徹底的に清掃を行うなら、店舗の清掃は業者に依頼するのがよいでしょう。
本記事では、店舗清掃の方法や費用相場に加え、業者を選ぶコツを解説します。店舗清掃サービスの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
店舗清掃とは
店舗清掃は、店の美観や清潔感を維持することに加え、経年劣化の予防を目的に実施されます。店舗清掃には日常清掃と定期清掃がありますので、まずはそれぞれの特徴を確認しておきましょう。
日常清掃
日常清掃は、普段よく使用する箇所を、一般的な道具を用いて清掃します。具体的には次の通りです。
- フロアや通路のモップ、掃除機がけ
- テーブルや椅子の拭き掃除
- トイレ、洗面所、厨房内のシンク、冷蔵庫の掃除
- ゴミの回収
清掃箇所によって異なりますが、日常清掃の頻度は毎日〜週1回ペースが一般的です。
定期清掃
定期清掃は、専門性や技術の高い作業が必要で、日常的な清掃が難しい箇所を中心に行います。具体的には次の通りです。
- 照明器具や換気扇の洗浄
- トイレやエアコンの分解洗浄
- 窓ガラスやサッシの洗浄
- フロアの洗浄、ワックスがけ
定期清掃は大がかりな作業が多く時間もかかるため、頻度も2～3か月に1回と少なめに設定されます。
店舗清掃の方法
店舗清掃には、自社の従業員で清掃する方法と清掃会社に委託する方法があります。それぞれのメリット・デメリットについて紹介しますので、参考にしてみてください。
自社で清掃を行う
日常清掃のように専門的な知識や技術が不要な清掃なら、自社で行うのもよいでしょう。ただし、作業が難しい部分は清掃会社に委託するのがおすすめです。
メリット
- 外注費用を抑えられる
- 従業員の美化意識が高くなる
デメリット
- 従業員によって作業にムラができ、仕上がりが甘くなる
- 営業時間が削られ、従業員の負担も増える
- 清掃マニュアルの作成や教育が必要になる
清掃会社に委託して清掃を行う
清掃会社に依頼すると自社清掃よりもきれいに仕上がるため、お客様や従業員の満足度の向上につながります。清掃範囲が広い場合は、日常清掃も外注したほうが負担も減るでしょう。
メリット
- 従業員の負担を減らせる
- 空いた時間を他の業務に回せる
- 素人では難しい箇所もきれいになる
- 営業時間外に行うため、従業員が業務に集中できる
デメリット
- 外注費用がかかる
- 業者まかせの姿勢が従業員の美化意識の低下につながる
店舗清掃の費用相場
店舗清掃の費用は、業種・清掃範囲・作業内容・清掃頻度で大きく変わります。店舗の規模ごとの費用相場は、以下の通りです。
15坪（約50平米）程度の小規模な店舗の場合
30坪（約100平米）程度の中規模な店舗の場合
200平米を超える大規模な店舗の場合
店舗清掃の委託先を選ぶポイント
ここからは、店舗清掃の委託先を選ぶポイントを解説します。
サービス内容で選ぶ
サービス内容を確認するときに見るべきポイントは、作業内容や清掃頻度など。店舗に合った内容と頻度でないと、必要以上のコストがかかるかもしれません。また、こちらのニーズに沿ったサービスを提案してくれる業者は、信頼できるでしょう。
実績や評判で選ぶ
企業の公式サイトや口コミサイトで実績や評判をチェックすることも大切です。また、建築物環境衛生管理技術者や清掃作業監督者といった、有資格者が在籍しているかという点も確認しておきましょう。
実績がある評判のよい清掃会社は、豊富な実務経験や正しい知識をもつスタッフが勤務しています。
料金で選ぶ
料金から選ぶことで予算内の委託が可能ですが、価格を見るときは通常料金だけでなく追加料金や出張料金もチェックしてください。また、作業内容や清掃箇所によっては追加の見積もりになるケースもあるため、依頼前に確認することが大切です。
清掃会社が保険に入っているかで選ぶ
依頼前に清掃会社が損害賠償責任保険に入っているかについても、公式サイトや契約書で確認しておきましょう。保険に加入していれば、器物損壊やケガなどのトラブルが起きても安心です。補償の適用基準や限度額は清掃業者ごとに異なるため、事前に確認してください。
下見をしてくれるかで選ぶ
きちんと下見して適切な見積書を出してくれる清掃業者は信頼できるでしょう。見積書が完成したら、具体的な作業内容と金額が書かれているか確認してください。下見もせず不明瞭な見積もりを提示する業者は、トラブルを避けるためにも選ばないほうが得策です。
まとめ
店舗清掃の日常清掃と定期清掃は、業者に依頼することで時間が有効に使えます。業者の選定は清掃の仕上がりに直結するため、サービス内容・実績や評判・料金・保険・下見の有無をしっかりチェックしておくことが大切です。店舗清掃を検討している方は、ぜひ業者への依頼も検討してみてはいかがでしょうか。
