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人が快適に感じる最適な湿度と温度は?湿度を快適に保つポイントや赤ちゃん・犬が快適に感じる湿度・温度をご紹介

常に万全の調子で生活するには、時期や状況に応じて温度と湿度を適切に調節する必要があります。温度・湿度を細やかに調節するには、快適といえる環境の基準や、適温を維持するメリットを知りたいところです。

この記事では、快適な温度・湿度を数値的に判断する方法や、過ごしやすい環境を保つ方法を解説します。赤ちゃんやペットの犬にとっての適温についても紹介しますので、参考にしてみてください。

時期や状況によって最適な湿度と温度は変化する

普段過ごす場所を快適に感じる温度と湿度に保つことは、生活の質を上げるために重要です。一口に「快適な温度と湿度」とは言っても、時期や状況によって変化することに注意してください。例えば同じ28℃でも、湿度や家屋に蓄積される熱量に違いがあるため、夏場と冬場では感じ方が違います。

では、時期や状況が変わると、快適とされる温度・湿度は具体的にどう変わるのでしょうか。

一般的に快適といわれる湿度と温度

人間が快適に過ごせる湿度が40~60%だといわれているように、適温の基準もある程度決まっています。しかし、一般的な目安をいつでも一定に保っておけばよいわけではありません。

外気温が高くなり、蒸し暑くなる夏場は、室温25~28℃で湿度50~60%が理想的とされます。外気温が低く、室内は乾燥しがちな冬は、室温18~25℃で湿度40~50%が最適です。

夏と冬の適温の間に生じる7℃もの差は、季節ごとの体感温度の違いを考えて調節することの重要性を示しています。温度・湿度の感じ方には個人差もありますので、居心地のよい空間をつくるには、普段の生活習慣や体調に応じて調節することも大切です。

赤ちゃんが快適に感じる湿度と温度

一般的な適温の範囲を保っていれば、大抵の人は問題なく過ごせますが、産まれて間もない新生児の場合は同じように考えてはいけません。

大人と新生児で快適に感じる環境が異なる理由は、赤ちゃん自身が体温を調整できるように至るまでに1年ほどの期間を要するためです。1歳未満の赤ちゃんがいる家庭は、室内の温度管理に特別注意を払う必要があります。赤ちゃんにとっての適温は、夏場で25~28℃、冬場で18~22℃です。また、快適に過ごせる湿度は40~60%とされます。

数値上は大人とそれほど変わらないものの、赤ちゃんは温度の変化により体調への影響を受けやすいのが問題です。必ず温度計と湿度計で状況を確認し、常に適温の範囲を維持しましょう。

犬が快適に感じる温度

ペットとして犬を飼っている場合、犬にとっての理想的な温度・湿度も考慮する必要があります。数多くある犬種の中には、原産地や体の大きさによって、暑さに弱い種類もいれば寒さに弱い種類もいます。そのため、飼っている犬種に応じて温度・湿度を調節しなければいけません。

犬にとっての適温を、二層の毛が生えているダブルコートと、一層のみのシングルコートの2種に分けて見てみます。

【ダブルコートの適温】

  • 夏場:23~26℃
  • 冬場:19~23℃

【シングルコートの適温】

  • 夏場:22~25℃
  • 冬場:20~25℃

なお、湿度は、人間と同じく40~60%が理想的です。犬は舌で体温を下げようとするため、舌を出して息を荒げているときは暑さを感じている可能性があります。逆に、体を丸めてじっとしているときは、寒さを感じているのかもしれません。ペット専用の暑さ/寒さ対策グッズも多く販売されていますので、犬の様子をよく見て温度調節してあげてください。

睡眠時の快適な湿度と温度

眠るときも、部屋の中を適切な温度と湿度に保つことは重要です。快適な環境でしか得られない質のよい睡眠は、健康維持に欠かせません。

快適に眠れる室温の目安は25~28℃で、湿度は50~60%です。活動時よりも体温を下げることで深く眠れる傾向にありますので、少し低めに設定することをおすすめします。

室温とは別に、体と布団の間にある空気の層の温度・湿度にも目安があります。日本睡眠科学研究所によると、布団の中の温度が33℃前後、湿度が50%前後になるようにすることが快眠のコツです。

夏場と冬場は温度管理が難しく、「眠りが浅い」「寝起きが悪い」といった睡眠トラブルが起こりやすいため、特に気を付けてください。夏の熱帯夜は冷房を一晩中稼働させ、薄手のタオルケットなどをかけて体が冷えすぎないようにしましょう。冬は羽毛布団や毛布で体を温めた上で、暖房による蒸し暑さを感じない程度の温度設定にしてみてください。

数値的に湿度と温度の最適値を判断する方法もある

「快適さ」とは、感覚で捉える曖昧なものと考える方も多いかもしれませんが、最適な温度と湿度を数値で出すことも可能です。

体感温度を数値化した指数のひとつが、「不快指数」です。不快指数とは、「蒸し暑さ」を理解しやすく示す指標のことで、次のような数式で求められます。

不快指数 = 0.81 × 気温 + 0.01 × 湿度 × (0.99 × 温度 – 14.3 ) + 46.3

部屋の温度・湿度を計って計算式に当てはめたとき、65~70の範囲を示せば、快適な環境といえるでしょう。逆に、不快指数が85に達した場合、93%の日本人が蒸し暑さで不快感を覚えるとされています。

室内の湿度や温度を快適に保つポイント

続いて、室内の温度や湿度を快適に保つポイントを紹介します。温度・湿度を調節して過ごしやすい環境をつくるコツは、次の5つです。

【室内の湿度や温度を快適に保つポイント】

  • 除湿器・加湿器を活用する
  • 室内の空気を滞留させない
  • 室外の熱を取り込まないように工夫する
  • 定期的な換気を行う
  • 夏の室内干しを極力減らす

除湿器・加湿器を活用する

体感温度に大きく関係する湿度を手早く調節するには、除湿器と加湿器を活用することをおすすめします。

快適に感じる温度が夏場と冬場で異なるため、それぞれの季節で機器を使い分けることが大切です。基本的に蒸し暑い夏は除湿器を使って不快指数を下げ、乾燥しがちな冬は加湿器を使って乾燥を防ぐのがよいでしょう。

除湿器と加湿器にはさまざまな種類があり、湿度を効率良く調節するには、生活環境に合わせて製品を選ぶ必要があります。まずは、機器が除湿/加湿したい部屋の広さに対応しているか確認するため、適用床面積をチェックすべきです。他には、「子どもにとって危険でないか」「部屋干し機能がついているか」といった基準で選んでみてください。

室内の空気を滞留させない

空気をかき回し、部屋全体の温度のムラを減らすことで、より過ごしやすい環境が保てます。冷気は下に、暖気は上にたまりやすいため、エアコンと一緒に送風機や扇風機を使って、うまく空気を循環させましょう。

効果的に空気を循環させるためには、冷房使用時と暖房使用時で、送風機・扇風機の設置方法と位置を変えることが必要です。冷房使用時は、送風機・扇風機をエアコンに背を向けるようにして、冷気が落ちる場所に置きます。暖房使用時は、エアコンに向けて、対角線上に置きます。

部屋の中に円を描くように循環する空気の流れをつくり出せれば、室内の温度が均一になり、より快適に過ごせます。電気代の節約にもなりますので、ぜひ試してみてください。

室外の熱を取り込まないように工夫する

夏に窓から強い日差しが差し込んで床が熱くなったり、冬に隙間から冷たい空気が入り込んで寒さを感じたりした経験はありませんか?いくら冷暖房で対策していても、外の空気や熱の影響をなるべく遮断しなければ、快適な温度・湿度は保てません。

窓は、住宅の中で最も大量の熱が出入りする場所です。夏は外の約70%の熱が入り込み、冬は室内の約50%の熱が出ていくといわれています。窓からの日差しや隙間風を防ぎ、室外の影響を受けにくくするには、遮熱と断熱の機能を兼ね備えたカーテン・ブラインドシートや断熱シートが役立ちます。

定期的な換気を行う

温度や湿度を手軽に調節する方法として、定期的な換気が有効です。窓開けや換気扇による換気を行うことで、空気が室内にこもることを防げます。

窓から換気する際は、離れた場所にある対角線上の2カ所を開けると、効率良く空気を入れ替えられます。窓が1カ所しかない場合は、窓に向けて送風機や扇風機を回すのが効果的です。室内で空気が滞ると湿度が上がりやすくなってしまうため、特に蒸し暑い夏場は定期的な換気をすることが重要です。

夏の室内干しを極力減らす

湿度の高い夏場は、できる限り室内干しをしないことを心がけましょう。

洗濯物が乾く際、大量の水蒸気が出ていくため、室内干しは湿度を約10~20%上昇させる要因になります。日光にさらして急速に乾かさなければ生乾きになってしまうこともあり、夏は外干しがベストです。雨が続く場合などは、「乾燥機を使う」「扇風機を向ける」「換気扇のある浴室に干す」といった対策法があります。

冬場は日照時間が短く空気が乾燥しやすいため、外よりも室内で干した方がメリットは大きいです。冬場の部屋干しは、加湿器のような役割を果たしてくれます。

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湿度を快適な状態に保つメリット

湿度を快適に保つことには、多くのメリットがあります。代表的な3つのメリットを、それぞれ詳しく見ていきましょう。

【湿度を快適な状態に保つメリット】

  • 結露対策になる
  • ウイルスやカビ対策にもなる
  • 室内での活動の質が向上する

結露対策になる

湿度が上がると発生しやすくなる結露は、都度ふき取るだけでは対策として不十分です。適切な湿度を保つことで、結露の問題を根本的に解決できます。

結露の大きな原因は、外と室内の気温差です。特に冬場は、室内の空気中に含まれる水蒸気が外気で冷やされたガラスに近づくことで液体に変わり、窓の表面に結露が起こります。結露を放置しておくと、家の傷みや病気を引き起こすカビが発生する原因となります。

そんな厄介な結露を防ぐには、気温に合わせた湿度調整が重要です。外気温と室温の寒暖差が大きい場合、換気などで湿度を上げすぎないようにしなければいけません。冬場は加湿するのがよいとはいえ、限度を超えないようご注意ください。

ウイルスやカビ対策にもなる

湿度を調整することにより、ウイルスやカビの繁殖予防が期待できるでしょう。

湿度が高すぎるとカビが発生・繁殖しやすくなりますが、カビは衣服や家具の見た目に影響するだけでなく、体調不良を引き起こす原因になることがあります。

ただし、湿度が低すぎてもウイルスが活発化する可能性があります。空気が乾燥していると、鼻やのどの粘膜が持つ防御機能が弱まることもあるためご注意ください。快適な室内環境をつくるためには、湿度を40~60%に維持しておくことが大切です。

室内での活動の質が向上する

湿度は、作業効率や生産性といった活動の質にも影響を与えます。快適な室内環境になれば、自然と作業や仕事への集中力が高まるものです。

蒸し暑くて仕事に集中できない状況は、誰しも一度は経験したことがあるでしょう。実際のところ、湿度と生産性の相関関係は、科学的な研究によって明らかにされています。早稲田大学理工学総合研究センターの実験では、蒸し暑さや乾燥によって不快さを感じると体や目が疲れやすくなり、作業効率が落ちるという結果が実証済みです。

労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」でも、空調が設置されている会社には、湿度を40~70%以下に保つという努力義務が課せられています。これらのことから、湿度が活動の質に大きな影響を与えることや、適切な湿度を保つことの大切さが分かるでしょう。

まとめ

人それぞれ違う適切な温度と湿度の範囲から外れると、不快な気分になったり疲れやすくなったりするだけでなく、直接的に健康に影響することもあります。だからこそ、外気の影響を極力減らしつつ空調や換気、除湿器・加湿器などを活用して、季節や状況に応じた調節をすることが必要です。

体温調節機能が多くの人と異なる赤ちゃんや犬がいる家庭は、特に生活環境の快適さに気を配らなくてはなりません。いつも暮らしている空間の温度・湿度を柔軟に調節し、毎日快適な生活を過ごしましょう。

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