ウォーターサーバーは、自宅やオフィスで手軽に美味しい水を飲めるアイテムとして人気を集めています。しかし、温水機能は不要で「冷水だけあれば十分」という方も少なくありません。

本記事では、冷水のみで利用できるウォーターサーバーのメリットや選び方、温水機能を省いた場合の注意点について詳しく解説します。冷水中心の使い方をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

最近は特に真夏の熱中症対策やスポーツ後の水分補給を重視する方が増え、常に冷たい飲料水を確保できるウォーターサーバーへの注目が高まっています。温水が必要ないライフスタイルを送る方にとっては、冷水特化のサーバーを選ぶことがコスト面でも有効です。

ウォーターサーバーで冷水を利用するメリット

まずは、ウォーターサーバーで冷水を利用するとどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

ウォーターサーバーを導入する最大の理由の一つが「いつでも適切な温度の水が飲める」という点です。なかでも冷水機能は、暑い時期や運動後などですぐに身体を冷やしたい場面で大活躍します。ウォーターサーバーがあれば、ペットボトルを買い置きする手間も減らせます。

また最近はウォーターサーバーの冷却方式も多様化しており、コンプレッサー式や電子式（ペルチェ式）などから選べます。コンプレッサー式は短時間で効率よく冷却し、電子式は省エネかつ静音性に優れているのが特徴です。

さらに冷水サーバーは、設置するだけで常に新鮮な水を飲める安心感があります。　飲料水の保管場所を気にする必要がない点も、生活の負担を軽減してくれます。

いつでも冷たい飲料水を確保できる

真夏の暑い時期はもちろん、運動で体を動かした直後にも「すぐに冷たい水を飲みたい」という欲求が高まります。ウォーターサーバーがあれば冷蔵庫で水を冷やす手間が必要ありません。

家庭内の複数人で使っていても、常に冷水が十分に確保されているため、飲み物の準備に時間をかけずに済みます。特に利用頻度の高い家庭やオフィスほど、その便利さを体感できるでしょう。

外から買ってきたペットボトル飲料と比べると、ゴミの発生や保管場所の確保といった悩みを減らすこともできます。

電気代を抑えられる

ウォーターサーバーの電気代は、冷却と加熱にかかる電力が中心です。温水機能がないタイプであれば、加熱部分の電力を使わないため省エネにつながります。

特にお湯をあまり使わない生活スタイルの方にとっては、温水機能をカットすることによりランニングコストが抑えられる点は大きな魅力です。

また電気代が安くなることで、設置後の長期的なコストを軽減できるため、導入のハードルが下がるメリットもあります。

冷水のみのウォーターサーバーはある？

温水機能がない冷水専用のウォーターサーバーについて、その存在理由とメリット・デメリットを解説します。

実は、冷水に特化したウォーターサーバーは市場に数は多くありません。多くのメーカーでは、需要の幅広さを考え、温水も同時に利用できるタイプを取りそろえています。

しかし、ライフスタイルやニーズによっては「冷水しか使わないから、温水は不要」という方もいます。そうした方へ向けて、あえて温水機能を省略したモデルを少数ながら展開しているメーカーがあります。

冷水専用タイプは、利用時の操作がシンプルであること、そして温水機能にかかる電力を削減できる点が最大の特徴と言えます。

なぜ冷水専用サーバーが少ないのか

ウォーターサーバー市場では、温水が利用できる多機能タイプが主流となっています。カップ麺やコーヒーなど、瞬時にお湯が使える利便性を重視する人が多いからです。

冷水専門タイプを選ぶ人のニーズは限られるため、大量生産しにくいことが影響しています。ほんの一部のメーカーやブランドがラインアップとして冷水専用機を扱うにとどまっているのが実情です。

その結果、市場を探す手間がかかったり、取り扱いがあるメーカー数が限られたりしますが、ご自身の使い方が明確であれば最適なサーバーを選ぶことができるでしょう。

温水機能がないメリットとデメリット

最大のメリットは、熱湯を作るための電力を節約できる点です。温水機能がないためサーバーが構造的にシンプルになり、故障リスクが低く、価格帯も比較的安く抑えられます。

一方、温かい飲み物を飲もうと思った時には別途ポットや電子ケトルを用意する必要があります。料理などでお湯を頻繁に使う方にとってはやや不便さを感じるかもしれません。

そのため、夏場は冷水だけで十分だが冬には温水も欲しいという場合には、冷水専用タイプが本当に適しているかしっかり検討すべきです。

冷水ウォーターサーバーの選び方

実際に冷水のみのウォーターサーバーを選ぶ際に確認しておきたいポイントを挙げます。

冷水のみのウォーターサーバーを探すときは、まず設置場所や使用人数を考慮しましょう。家庭ならコンパクトな卓上型が使いやすい場合もあれば、オフィスには大容量タイプが適している場合もあります。

また、どのくらいのペースで水を消費するかによってランニングコストやボトル交換の手間が変わってきます。交換やメンテナンスにかかる労力もチェックしておくと安心です。

さらに、フィルター交換やクリーニング体制など衛生面も重要です。冷たい水を毎日使うからこそ、清潔さを長く保つ仕組みが整っていることを確認するようにしましょう。

ボトル式や卓上型を検討する

ボトル式のサーバーは、水の交換が定期的に必要ですが、設置がシンプルで扱いやすい傾向にあります。卓上サイズなら、小さなスペースで配置がしやすい点が魅力です。

一方、水道直結型はボトル交換が不要で、水を安定的に利用できます。ただし工事が必要になる場合があるので、導入前に設置環境をチェックしましょう。

利用人数やスペースを考慮し、適切な容量と設置形式を選ぶことで、毎日の使い勝手とコストをバランスよく両立できます。
※卓上型ウォーターサーバーについてはこちらの記事もご覧ください。
《【最新版】卓上ウォーターサーバーの総合比較・選び方ガイド》

衛生面のチェックポイント

ウォーターサーバーを長期間使用する上で重要なことが衛生管理です。冷水サーバーは外気との温度差で結露が発生しやすい場合があり、内部クリーニング体制を確認しておくことが大切です。

フィルター交換の頻度や費用が明示されているか、交換作業はユーザーが行うのか業者が行うのかなど、メーカーによってサービス形態は様々です。

定期的にメンテナンスをすることで、冷たい水をいつでも清潔な状態で楽しむことができます。導入前にメンテナンスのしやすさも比較して検討しましょう。

おすすめの冷水対応浄水サーバー：ダイオーズピュアウェーブクール

冷水専用で衛生面・コスト面に優れた浄水型ウォーターサーバー「ダイオーズ ピュアウェーブクール」は、コンパクトながら高性能なろ過機能を備えています。

水道直結型で内部フィルターにより不純物を除去し、安心で美味しい水を提供。効率的な冷却システムにより電気代を抑えつつ、常に冷たい水をキープします。さらに、メンテナンスがしやすく、清潔な状態を保ちやすい設計。温水機能が不要な方、省スペースを重視する方に最適なシンプルかつ実用的な一台です。

温水なしは本当に大丈夫？温水機能の活用例

温水機能を省略してしまってもよいのか、温水機能がある場合の活用シーンを知っておくことは大切です。

温水が使えるウォーターサーバーを導入すれば、コーヒーやお茶を簡単に淹れられるほか、離乳食やカップ麺などを素早く作ることも可能です。朝食やティータイムがスムーズになるというメリットがあります。

反対に、普段からお湯はポットやケトルで沸かすから問題ないという生活スタイルの方は、温水機能をあえて省略することで電気代を節約できます。これによりシンプルな操作性と部品構造を保てるという利点も生まれます。

ただし、季節が変わってお湯が恋しくなるタイミングもあるため、ライフスタイルの変化に合わせて再検討するのも一つの方法です。

ウォーターサーバー利用時の費用と電気代の目安

ウォーターサーバー導入にあたり、どれくらいの費用や電気代がかかるかを把握しておく必要があります。

まず、サーバーレンタル料がかかるかどうかはメーカーによって異なります。水道直結型や給水型でも、フィルター代やメンテナンス費用が発生する場合があるため、トータルでいくらかかるのかを検討しましょう。

電気代は主に冷水・温水を作るヒーターや冷却装置の稼働にかかりますが、冷水専用タイプならヒーター部分の電力消費を抑えられるので全体的に安くなる傾向があります。

各社のシミュレーションや口コミを参考にしながら、月々のコストを見積もったうえで、長期的に使い続けても負担にならないかを考えましょう。
※電気代についてはこちらの記事もご覧ください。
《【法人向け】ウォーターサーバーの電気代は高いのか？ 平均コストや節約法》