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ピュアウォーター(RO水)は体に悪い?原因や利用のメリットを解説

私たちが何気なく口にしている水ですが、水の種類によって体に及ぼす影響は変わってきます。健康のために天然水などを飲んでいる方も多いかもしれませんが、「ピュアウォーター(RO水)」をご存じでしょうか。

ピュアウォーター(RO水)は、ROフィルターという特殊なフィルターを使用し、分子レベルで不純物を徹底的に取り除いた水。その安全性から利用する方が増えています。しかし、なかには「ピュアウォーターは体に悪いって聞いたことがあるけど、本当に大丈夫?」などと不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、ピュアウォーター(RO水)の概要やミネラルウォーター・水道水との違い、体に悪いと言われている理由や原因について詳しく解説します。また、ピュアウォーター(RO水)のメリット・デメリット、入手方法などについてもご紹介しますので、水選びの際の参考にしてください。

ピュアウォーター(RO水)とは

ピュアウォーターとは、RO(逆浸透)フィルターを使って水中の不純物を分子レベルで除去した水のことです。ピュアウォーターは別名「RO水」や「純水」とも言われ、その純度の高さから注目を集めています。ROフィルターの目は0.0001㎛(マイクロメートル、1マイクロメートル=1ミリの1000分の1)と非常に細かく、水を通しイオンや塩類など水以外の不純物は透過しないのが特徴です。

また、ROフィルターを用いることで、他の精製方法では除去することが難しい発がん性物質や環境ホルモン、放射性物質などの有害物質まで分子レベルで除去することが可能。ROフィルターを基礎にした浄水技術は、1960年代に海水から真水を得るためにアメリカで開発された技術であり、今日では医薬品や食品工業、電子工業や原子力分野など全世界の産業で用いられています。

ピュアウォーター(RO水)とミネラルウォーターの違い

ここでは、ミネラルウォーターとは何か詳しく解説するとともに、ピュアウォーター(RO水)とミネラルウォーターの違いについて見ていきましょう。

■ミネラルウォーターとは
ミネラルウォーターとはミネラルウォーター類の一種で、食品衛生法により「水のみを原料とする清涼飲料水」と定義。ミネラルウォーター類は以下の4つに分類されます。

● ナチュラルウォーター(天然水)・・・「特定の水源から採水した地下水」を原水とし、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理が行われていない水。
● ナチュラルミネラルウォーター(天然水)・・・ナチュラルウォーターのうち地中でミネラル分が溶解した地下水を原水とし、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理が行われていない水。※ミネラル成分は地中の鉱物など自然由来のものに限られます
● ミネラルウォーター・・・ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、沈殿・ろ過・加熱殺菌だけでなくオゾン殺菌や紫外線殺菌、ミネラルの調整や複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターのブレンド処理などを行った水。
● ボトルドウォーター(飲用水)・・・ナチュラルウォーター・ナチュラルミネラルウォーター・ミネラルウォーター以外の飲用可能な水で、処理方法に決まりはありません。

■ミネラルウォーター類の主な原水
ミネラルウォーター類の原水となる地下水には、以下の7つがあります。

● 浅井戸水・・・浅井戸(深さ30m未満の井戸)からポンプなどで引き上げた地下水のこと。
● 深井戸水・・・深井戸(深さ30m以上の井戸)からポンプなどで引き上げた地下水のこと。
● 湧水・・・自然に地上に湧き出てきた水のこと。※人工的に掘った場合でも自然に湧き出てきた場合は湧水と呼びます
● 鉱泉水・・・湧水で、ミネラル成分や炭酸ガスが溶け込んでおり、水温が25℃未満である水のこと。
● 温泉水・・・湧水で、ミネラル成分や炭酸ガスが溶け込んでおり、水温が25℃以上の水のこと。
● 伏流水・・・地表面より下の極めて浅い位置に存在する地下水のこと。
● 鉱水・・・ポンプなどで取水した地下水のうち、溶け込んでいる鉱物質などによって特徴付けられる水のこと。

■ピュアウォーターとミネラルウォーターの違い
ピュアウォーターとミネラルウォーターの大きな違いは、純度の高さです。ピュアウォーターは分子レベルで不純物を除去した水であるのに対し、ミネラルウォーターには基準値以下ではありますが、ごく微量の汚染物質が含まれていることがあります。もちろん、ミネラルウォーターは食品衛生法によって定められた基準をクリアした水なので安全ではありますが、より安心して飲めるのはピュアウォーターだと言えるでしょう。また、ピュアウォーターは軟水で、口当たりが軽く飲みやすいのが特徴です。一方、ミネラルウォーターには硬水や軟水があり、硬水の場合、口当たりが重く苦みを感じる方もいるかもしれません。

ピュアウォーター(RO水)と水道水の違い

続いて、水道水の概要およびピュアウォーター(RO水)と水道水の違いについて詳しく解説します。

■水道水とは
日本の水道水は世界のなかでも安全で美味しいと言われていますが、殺菌のために塩素が使われており、塩素臭を感じることもあります。また、水道水は水道法により水質基準が厳しく定められていますが、ミネラルや微生物が多少なりとも残っていることも否定できません。もちろん、安全基準をクリアしているので身体に悪影響を与えることはありませんが、水道管を通って各家庭に運ばれる際や貯水タンク内などで雑菌が水道水に混入する可能性もあり、100%安全とは言えないのです。

■ピュアウォーター(RO水)と水道水の違い
ピュアウォーター(RO水)は不純物を分子レベルで除去しているのに対し、51項目もの厳しい検査をクリアした水道水には微量の不純物が残留。しかも、殺菌のために使用される塩素が有機物(水中の汚れ)と反応することでトリハロメタンという発がん性物質が生成されるという研究結果も出ています。

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ピュアウォーター(RO水)は体に悪い?

ピュアウォーター(RO水)を毎日飲み続けると体に悪いと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。ピュアウォーター(RO水)は不純物分子レベルで徹底的に除去し、水の分子を取り出すため、安全な水なのです。

ピュアウォーター(RO水)が体に悪いと言われる原因

ピュアウォーター(RO水)は純度の高い安全な水であるにもかかわらず、なぜ体に悪いと言われるのでしょうか。その原因として、以下の2点が関係していると考えられます。

● 溶解性の高さ
溶解性とは水の中に入っているさまざまな物質を溶かす性質のこと。純度の高いピュアウォーターは水道水などより溶解性が高いと言われています。実際、ピュアウォーターは溶解性の高さから精密機器や医療器具などの洗浄にも使用されており、その洗浄力は確かです。このような点からピュアウォーターを飲み続けると、体に必要な栄養素まで溶かしてしまうのではないかと言われるようになったと考えられます。しかし、そのような科学的根拠やデータなどはありません。

● 品質の保持が難しい
ピュアウォーターは未開封の場合、最長12ヶ月間保存できると言われています。しかし、ピュアウォーターは塩素も取り除くため、開封し、雑菌が少しでも入ると一気に繁殖する可能性が高くなるのです。雑菌が繁殖したピュアウォーターを口にすると、吐き気や腹痛など体調を壊すこともあることから、体に悪いと言われているのではないかと考えられます。

ピュアウォーター(RO水)のメリット

ピュアウォーター(RO水)の主なメリットは、以下の通りです。

■純度の高さ
純度の高さはピュアウォーターの最大のメリットと言ってもよいでしょう。雑菌をはじめ放射性物質まで除去されているので、安全性が高いからです。また、味に雑味がなく、飲料や調理に用いれば素材本来の味を引き出せるでしょう。

■体への負担が少ない
内臓が未発達な赤ちゃんにとってミネラルが多く含まれる水(硬水)は、消化吸収がうまくできないので体に負担がかかります。日本の水のほとんどは軟水ですが、それでもミネラルは含まれており、少なからず負担がかかってしまうのです。その点ピュアウォーターはミネラルも除去した超軟水なので、赤ちゃんの体に負担がかからない水だと言えるでしょう。

■ミネラルウォーター類に比べて値段が安い
ミネラルウォーター類は決められた採水地で水を汲まなければなりませんし、輸送コストもかかります。一方、ピュアウォーター(RO水)はROフィルターと水道水などの原水があれば純水を作ることができるので、ミネラルウォーター類よりコストがかからないためその分値段が安くなるのです。

■長期保が可能
ピュアウォーター(RO水)は純度が高いので、未開封であれば長期保存が可能です。賞味期限は、一般的に半年から最長12ヶ月。ただし、高温多湿な場所などで保管するのはやめましょう。

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ピュアウォーター(RO水)のデメリット

ピュアウォーター(RO水)のデメリットには、先ほど述べたように品質保持の難しさが挙げられます。開封後のピュアウォーターは、なるべく早く飲み切らなければなりません。も飲み切れない場合は、お風呂の水やトイレの排水など生活用水に利用するとよいでしょう。

ちなみに、ピュアウォーターのウォーターサーバーを利用する場合、ボトルを開封してサーバーにセットした後の賞味期限は一般的に2週間から1ヶ月以内だと言われています。セット後は雑菌が繁殖しやすくなるので、なるべく早く使い切ることが大切です。

また、ピュアウォーター(RO水)はミネラルウォーター類などに含まれるミネラルが除去されているので、甘みやまろやかさ、コクや風味は感じられません。スッキリとした雑味のない味ではありますが、物足りなさを感じる方もいらっしゃるでしょう。

ピュアウォーター(RO水)の入手方法

ピュアウォーター(RO水)の入手方法は、主に次の3つです。

  • コンビニやスーパー、薬局や通販サイトで市販のペットボトルを購入する
  • スーパーなどの給水機を利用する
  • ウォーターサーバーを利用する

ここでは、各入手方法について詳しく解説するとともに、メリットが・デメリットについてもご紹介します。

市販のペットボトルを購入する

市販のペットボトルは、スーパーやコンビニ、薬局や通販サイトなどで購入できます。手軽に必要な分だけ購入したい方や持ち運びしたい方などにおすすめの購入方法です。ただし、開封後は雑菌が繁殖しやすいので早めに飲み切るようにしましょう。とくに、ペットボトルから直接飲むと雑菌が繁殖する可能性が高いので、できればコップに移して飲むか、すぐに飲み切ると安心です。

また、コンビニやスーパーなどで水を購入する方も多いかもしれませんが、品名を確認して購入していらっしゃるでしょうか。食品表示ラベルの品名欄に「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」と表示されていれば天然水、ピュアウォーターの場合「ボトルドウォーター」と書かれています。市販されているピュアウォーターには人工的にミネラルを添加し、飲みやすくしてあるものも多いですが、何も知らずに飲むと気づかないかもしれません。

お店の給水機を利用する

スーパーの入口付近にピュアウォーターの自動販売機を見かけたことがあるかもしれません。基本的に専用ボトルを一度購入すれば無料でピュアウォーターを持って帰れるという店が多いです。なぜ無料でピュアウォーターを持って帰れるかというと、集客が目的だからです。無料で純度の高い水を提供することで顧客が店舗に来店する回数が増えますし、専用の容器を販売することで自分の店舗に来てもらえます。

顧客側も買い物のついでに手軽にピュアウォーターを持って帰れるので便利ですし、費用がかかるのは最初の容器代だけなのでコストもほとんどかかりません。ただし、スーパーなどのピュアウォーターは次のようなデメリットや注意点があります。

● 品質や衛生面に不安がある
多くの方が利用するので、なかには注ぎ口に触れる方がいるかもしれません。また、容器も基本的に同じ物を使いまわすので、常に綺麗にしておかなければボトル内で雑菌が繁殖しやすくなります。品質や衛生面では決して安心とは言えないでしょう。

● 保管期間が短い
給水機から容器に入れる際などに細菌が混入する可能性が高いので、保管日数の目安は以下のように推奨されています。

・飲用水として利用する場合・・・常温で1日、冷蔵保存で3日
・調理水として利用する場合・・・常温で3日、冷蔵保存で7日

保管期間が短いので、頻繁に水を汲みに行かなければなりませんし、備蓄用にできないのもデメリットです。

ウォーターサーバーを利用する

安全性を求める方やご家庭で飲用水や調理用など日常的に使用する方は、ウォーターサーバーの利用がおすすめです。ウォーターサーバーを利用するメリットとして、次のようなものが挙げられます。

● 安全・安心で美味しい水がいつでも飲める
レバーを押すだけで冷水・温水が出ますし、RO(逆浸透膜)フィルターでろ過しているのでほぼ不純物のない水がいつでも飲めます。

● 自分で水を運ばなくてもよい
ウォーターサーバーの場合、水はメーカーや宅配業者が直接自宅まで届けてくれます。重たい水を購入し、持って帰るのは大変。とくに妊婦や小さい子どもがいるご家庭、高齢者や車がない方などにおすすめです。

● 空ボトルのゴミが出ない
ピュアウォーターのウォーターサーバーの場合、リターナブル方式が用いられていることがほとんどです。リターナブル方式とは、空になったボトルをサーバー業者が回収し、洗浄・殺菌し、再利用すること。家庭用ゴミとして出す必要もありませんし、環境にも優しいでしょう。また、回収時に気になることがあれば直接サーバー業者に相談できるので安心です。

反対に、リターナブル方式の場合、空ボトルを家庭用ゴミとして出せないので、空ボトルの置き場所に困る方もいらっしゃるでしょう。使い捨てタイプのワンウェイ式を採用しているメーカーもあるので、ライフスタイルに合った方式を選ぶとストレスなく利用できます。

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ピュアウォーター(RO水)の利用が向いている人

ピュアウォーター(RO水)が向いているのは、以下に該当する人です。

  • 赤ちゃんがいるご家庭・・・ピュアウォーターはミネラルが少ない超軟水なので、内臓が未発達な赤ちゃんの体に負担がかかりにくく安心です。
  • より安心できる水を飲みたい方・・・ピュアウォーターは不純物を分子レベルで除去しているため安心・安全な水だと言えるでしょう。
  • コストをなるべく抑えたい方・・・天然水は採水地に決まりがあり、配送コストが高くなる場合もありますが、ピュアウォーターは採水地の決まりがないのでその分、配送コストも少なくて済みます。そのため、、天然水よりコストがかからず美味しくて安全な水が飲めるのです。

ピュアウォーター(RO水)の利用が向いていない人

ピュアウォーター(RO水)が向いていないのは、以下に該当する人です。

・ ピュアウォーターの味が苦手な方・・・ピュアウォーターはミネラルも除去されているので、甘みや旨味といった水本来の味は感じられません。スッキリとして雑味のない味ですが、美味しくないと感じる方もいるでしょう。飲み続ければ慣れるかもしれませんが、無理なく飲み続けられることが大切です。無理せず、まずはさまざまな種類の水を試して自分に合った水を見つけるのがおすすめです。

・ 健康や美容目的で水を飲む方・・・ピュアウォーターには肌によいとされるミネラルやあらゆる臓器の老化や酸化を防ぐシリカなどが入っていません。ピュアウォーターにあとから人工的にミネラル成分を添加したものもありますが、抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。健康や美容のために天然のミネラルなどを水から摂取したいと考える方には、ピュアウォーターは向いていません。

まとめ

ピュアウォーター(RO水)は不純物を分子レベルで除去した安心・安全な水です。体に悪いと言われる原因についても、他の水より溶解性が高いというだけで、体に悪影響を及ぼすことはありません。ただし、塩素の含まれないピュアウォーターは管理方法を適切にしなければ雑菌が繁殖しやすいことは事実です。

ピュアウォーターをウォーターサーバーなどで利用していらっしゃる方はもちろん、これから利用を考えている方も適切に管理・利用すれば安全な水ですので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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