オフィスに設置することで、従業員がドリンクを気軽に楽しめるだけでなく、モチベーションアップなども期待できる給茶機。手軽に導入できるため、オフィス作りの第一歩として設置する企業も少なくありません。

しかし、利用機会が多い給茶機は、使い方を間違えたりメンテナンスを怠ったりすると故障する可能性があります。今回は、給茶機で発生するトラブルとその対処方法をご紹介します。

お湯が沸かない/お湯が十分に温まらない

給茶機にはポンプが設置されており、内部で水を温めることができます。寒い冬でも温かい飲み物をすぐに味わえる便利な機能ですが、「お湯が沸かない」「お湯が十分に温まらない」などのトラブルが発生することもあります。

主な原因として考えられるのは、以下の3つです。

• 電源スイッチが入っていない
• タンク内に十分な量の水が入っていない
• 省エネモードで動かしている

それぞれの対処方法を確認しましょう。

電源を入れ直す

給茶機に電源が入っていないと、お湯は沸きません。お湯だけでなく水も出ない場合は、電源が入っているかどうか確認しましょう。

一般的な給茶機では、使用時以外も電源を切らないことが推奨されています。そのため、電源が入っていないケースはあまりありませんが、停電後などは気をつけたいところです。

タンクに水を補充する

タンク内に水が残っていても、その量が十分でないとポンプが稼働せず、お湯が温まらないことがあります。お湯の温度が低いと感じたら、タンク内の水の残量を確認し、少ない場合は補充しましょう。

通常モードで運転する

給茶機のなかには、「省エネモード」のように消費電力を抑えられるモードを搭載したタイプがあります。1年中稼働させるオフィスでは便利な機能です。

ただ、省エネモードではお湯が最大温度まで上がらない可能性があるため、省エネモード時に異変を感じた場合は一度通常モードで動かしてみましょう。

冷たい水が出ない/水の冷えが悪い

給茶機のなかには、ウォーターサーバーの機能を搭載したものや、ウォーターボトルを設置して新鮮な水を味わえるマシンがあります。コーヒーや紅茶を淹れる際も、水道水ではなく安全なミネラルウォーターを使用できるため、多くのオフィスで人気の種類です。

「冷たい水が出ない」「水の冷えが悪い」などのトラブルが発生したとき、どのように対処すれば良いのでしょうか。考えられる主な原因は、以下の3つです。

• 背面の排気口がふさがっている
• 室温が高い
• 連続で大量に給水した直後

それぞれの対処方法について確認しましょう。

壁から距離を取って設置し直す

給茶機は、本体背面に設置された排気口から熱風を排出することで、内部の水を冷却しています。そのため、本体と壁の距離が近く排気口がふさがっていると、熱が排出できずうまく冷却されない可能性があります。

この場合は、壁から距離を取って本体を設置し直し、水が冷却されるかチェックしましょう。

室温を下げる、給水温度を下げる

給茶機は室温の高い場所で使用していると、内部の水が冷えきらないケースがあります。空調などを使用して室温を下げる、給茶機本体の設定温度を下げるなどの対策が効果的です。

しばらく時間をおいてから給水する

給茶機は、一度に大量の水を給水すると、少しの間うまく水が冷えないことがあります。しばらく時間をおいてから給水すると改善されるため、思い当たる点がある場合は10〜15分ほど待ってみましょう。

紅茶やお茶、コーヒーが抽出できない

給茶機は水だけでなく紅茶やお茶、コーヒーなどが抽出できる点が魅力です。ただ、さまざまな原因で適切に抽出されないことがあります。

主な原因として考えられるのは、以下の2つです。

• トレーや本体に汚れが蓄積している
• 本体の故障

それぞれの対処方法について確認しましょう。

メンテナンスを行い、汚れを取り除く

給茶機のトレー部分や本体に汚れが蓄積していると、適切に抽出が行われず、美味しいドリンクを味わえません。定期的にメンテナンスを行い、汚れを取り除くことが大切です。

メンテナンス方法は、給茶機の種類によって異なります。レンタル会社から伝えられた方法でお手入れを行いましょう。

レンタル会社に問い合わせる

本体の故障が疑われる場合は、レンタル会社に問い合わせを行うのが安心です。専門のスタッフが現地を訪れ、メンテナンスや部品の交換作業などを行ってくれます。

修理費用や交換費用については、通常使用によって生じたものは無料で行ってくれるレンタル会社がほとんどです。安心して連絡しましょう。